「今日着る服選んで!」
これは朝、姉たちが妻にそう訴える日常の光景。おしゃれの相談ではない。この時は対象が服ですが、事は単なる服選びの助言を求めているただけではありません。
子供が"自分で考え、判断する力"。
ここで安易に妻が服を選んでしまうと、子どもが"考えて選択する経験を積めない" 。果ては将来的に自信や判断力の欠如につながる可能性がある。
子どもが自信を持って決断できるようにするためにはどうすればいいのかな?
子供の選択力を育てることが大切
「選択する力」は子どもが成長する上で欠かせない。これは今の姉たちの生活、というかもちろん親の我々にもいえる。
例えば、服選びから始まり、将来的には学校の授業選択や進路、そして社会に出てからの仕事の決断まで、一生を通じて必要な能力だと思う。
しかし、自分の意見を持ち、それを表現することは人の性格により難易度は劇的に変わる。意識せずに言いたいことが言える人がいれば、逆に意見を押し殺して同調する人もいる。むしろ後者のほうが多い。
まだ子供が幼少期の場合、親が適切な関わり方をすれば、安心して物事の選択ができるようになる。その自分の選択に自信を持てるようになる、そんな環境を作ることが重要。
娘たちの選択に対する態度
親に頼りがちな子どもたち
2人の姉は自分の意見をはっきり言わない。
仮に自分に都合の悪い質問をされると目線を逸らしたりして黙ってしまう。例えば、服選びのような簡単な選択でさえ、「自分で決めること」に抵抗がある様子。
実際の親子の会話例
娘:「今日、学校へ着ていく服選んで!」
妻:「今日は結構寒いけど、どんな服がいいと思う?」
娘:「うーん…(ボソボソボソ)」
妻:「何言ってるか聞こえないよ。」
娘:「だから!…(ボソボソボソ)」
妻:「何言ってるのか聞こえないよ。天気予報や気温とか見て自分で考えてみて。」
娘:「もう何もわからない!」(思考を放棄)
ちょっと極端ではあるけど、本当にこんな感じ。
選ぶことに対するプレッシャーを感じる子どもは「間違えたらどうしよう」という不安によって判断を避けるようになるらしい。
親が決めすぎることの弊害
子どもが選択する機会をすべて親が奪ってしまうと、「考える力」を育てる機会を失う。日常的な判断を親が決めることで、子どもは「選択しないことが普通」になってしまうのです。
心理学での視点
人は自分で選択することで「モチベーションが高まり、自立心が育つ
心理学者のエドワード・デシ氏の「自己決定理論」
極端な話し、親がすべて決める環境では、子どもは「どうせ決めても変わらない」と感じ、"思考を放棄"してしまいます。
選択は自由ではなく、範囲を決める
「自由に選択させること」と「選択の機会を与えること」は違う。
選択肢の幅を制限することの意味
例えば「何でも選んでいいよ」と言われると、子どもは迷いすぎて決められなくなることがある。また、自由とはいえ親の価値観とあまりにも離れすぎるも、これは親のストレスになり、関係悪化につながる。
悪い例として「なんでも好きな服着ていいよ!」と言ったとする。これに対して子どもは選べずに混乱する
上の例をたとえば「この3つの服の中から好きなものを選んで」と制限してあげる。すると自信を持って決断しやすいし、親の価値観と乖離することもない。
適度に選択肢を絞ることで「選ぶ力」を育て、その選んだものを尊重してあげることで"成功体験"を積ませることができる。
選んだことを受け入れる重要性
選択肢を与えた以上、親が「それはダメ」と否定するのはよくない。選択の機会を活かすには、親が許容できる選択肢だけを提示することが重要。
先に挙げた例のように、服選びで「どれでもいいよ」と言うのではなく、「この3つの中から選んで」と言えば、子どもが安心して決断できるようになる。選んだ服についても、「その服いいね!」と肯定的なフィードバックをすることで、自信を持たせることができる。
選択と成功体験の積み重ねで決断力を育てる
思い返せば、姉2人の幼少期はこちらの都合や価値観をふんだんに押し付けていた。服も私や妻が良いと思うものを着せていたし、彼女たちがこれが着たいとしたものを簡単に否定していた。
過去は反省しつつ、幸か不幸か、もう一度育てるチャンスが息子によって与えられた。
息子の選択と判断の機会を大切にしながら成長を見守ろうと思う。服選びのような小さなことでも、「自分で決める」という経験の積み重ねて、しっかり自立心が育つようサポートしたい。
「選ぶこと」は、「考えること」の第一歩だと思う。
親が適切な関わり方をすることで、子どもは自信を持って自分の意見を言えるようになる。成長するにつれ選択の幅は広がるし、難しい選択をせまられる場面もある。もちろん間違った選択をすることもある。
親としては柔軟に関わりながら軌道修正をしていくことが必要だと思った。
今日からやってみる
✔ まずは簡単な選択肢から子どもに決めさせる(服選び、おやつ選び)
✔ 2〜3つの選択肢を提示し、選ぶ機会を作る
✔ 選んだことを肯定し、「それでいいね」と認める
今日から子どもの「考える力」を意識して育てていきたい。
























